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本当の豊かさ

ものの本によれば、なんでも最近の日本の物価指数は世界でも低いらしい。100円ショップと銘打って実際に100円で販売しているのは日本だけだそうだ。それは欧米だけでなく、日本よりもGDPの低いフィリピンやタイでさえ200円以上で販売しているとのこと。世界的に有名なビッグマック指数を見ても円が過小評価されていると言われている。どおりで海外に行っても最近は安いと思うことは露店や屋台を除いてそれほどなく、円安も原因のひとつかもしれないが、総じて日本の相対的価値が下がっているのは事実のようだ。

現に、銀座の一等地が中国資本に買収されていたり、北海道のニセコはパウダースノーのスキー場もあるためか、オーストラリア資本が土地や建物をどんどん買い占めているという。

80年代に日本のソニーがアメリカのマンハッタンの1等地にビルを建てたときはアメリカから日本バッシングがあったと聞く。アメリカ全土を買い占められるほど日本がバブルに沸いていたという時期だ。それは一夜の徒花だったのかもしれないが、現実に起こった出来事で日本中が狂喜乱舞していたのも事実だ。

21世紀も5分の4が終わった現在、冷静に考えると日本のピークはいい意味でも過ぎ去ったのかもしれない。経済がこれ以上発展することを期待するのは決して悪いことではないが、今の日本を幸せにするのは一部の層に富が偏った資本主義よりも、全体が底上がった修正資本主義ではないか。水資源が豊富で森林や海に囲まれた四季の変化に彩られた平和な日本。こんなにいい国に住んでいるのに、日本人の顔色は浮かない。それはきっといろんなことが偏ってしまっているからだろう。全体を中道に戻し、心の豊かさを取り戻せたらと思う。

出張でジャカルタに行くたびに、はだしで汚れた服を着た子供たちの笑顔が忘れられない。

スマホもゲームもないけど、公園とボールがあれば一日中楽しんでいられそうな、屈託のない、笑顔だった。

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