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出張中の疲労対策

中華圏に行くと、ほぼ必ずと言っていいほど夕食後はマッサージに行く。マッサージと言っても怪しいほうではない。いわゆる足裏の方だ。台湾では当時の上司が教えてくれた店に相当つぎ込んだ気がする。今思えば、そこはサービスも素晴らしかったが、価格も相応の高さだった。基本的には全身マッサージはあまり好まない。部位によってくすぐったいし、痛いからだ。特にふくらはぎは苦手で、強く揉まれると泣きそうになる。というわけで一番好きなのは足裏である。足裏だってもちろん痛いのだが、我慢できる痛さなのだ。そして、イタ気持ちいい。30代でまだ足裏マッサージに行きつけなかった頃、揉まれたときマジで足がもげるのではないかと思うほど痛かったのだが、徐々に回数をこなしていくと、ある時点からイタ気持ち良さに変ってくる。行く店はホテルの場所によって毎回変わるが、その店のマッサージが上手だったら、毎回店員さんの番号が書かれた店の名刺をもらい(名刺には〇〇番と名前の代わりに番号が書かれている)、次回行くときは指名するようにしている。とはいえ、えらくひどいマッサージ師にあたったことは記憶の限りあまりない。

台湾はその点、マッサージのレベルが非常に高いと感じる。中国も悪くない。微妙なのは香港と韓国。香港は店によってレベルが変わるので、現地の人に事前に評判を聞いてからいくようにしている。韓国では、よほど疲れない限り足マッサージには行かない。がっかりするのがいやだから。タイはオリジナルのタイマッサージがあるが、これはあまり好きではない。ストレッチを多用するので、日頃身体を伸ばしていない方にとってはスキっとするのかもしれないが、僕には合わない。なので、バンコクではパッポン通りになる「有馬温泉」というマッサージで足裏をうけることにしている。

最近は食後疲れて、翌朝が早いときには、日本からスーツケースに忍ばせた携帯竹踏みを使用している。これは、ホテルの部屋で足を乗せるだけでかなり楽になる。

このように、出張時いかに疲れをほぐすか、常に研究を重ねているのである。

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